• テキストサイズ

【R18】あなたは誰を選びますか?

第4章 私の仕事


ななし 『はぁ…はぁ…』

アベル 「ごめん…痛かっただろう?」


アベルはぎゅっと抱きしめてくれる。
鏡ごしに見たアベルの顔はどこか寂しそうな表情だった。
私はそんなアベルに手を伸ばし頰を撫でた。


ななし 『ん…アベル?』

アベル 「…すき」

ななし 『え?』

アベル 「いや、なんでもない。もうベッドに入ったほうがいい。」

ななし 『あ…う、うん』


アベルは私から離れて扉へと向かった。

ぼそっと吐いたアベルの言葉は、聞き間違いじゃなければ『好き』だった。
でも、なんでもないって言ってたし違うかもしれない。
今はあまり考えないでおこう。






〜数分後〜

あの後、アベルは私に服は自分で衣装室から自由に選んで着ていいと言われ、そのまま自室に入っていった。

私は部屋に入るなりベッドに飛び込んだ。
ボフンっとふかふかの布団が私の体を包み込んだ。

1日ってすっごい長い。
これが何日も続くと思うと色々考えてしまう。


あーあ、疲れた。


私はいつの間にか夢の中へと落ちていった。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アーロン家のみんながいる。
ここはどこだろう。

あ、お城の中か。


ナーシャ 「ななしちゃん!大好き!」

シャーロット 「あ、ナーシャずるい…。僕も…好きだよ…」

アベル 「…す、好きだ////」

レイ 「ふふっ、顔真っ赤ですよ?まぁ、そんな可愛らしいところが好きなんですけどね」

ジョシュア 「他の奴らのとこに行くなんて許さない。君は俺のものだろう?」

アッシュ 「えー、俺のものだし〜。ねー、ななし?」


なにこれ……
なんでみんなが私を取り合ってるのだろう
私は誰のものでもないし
好きって…え?



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ななし 『…はっ!?」


気づけばそこはベッドの上だった。


ななし 『はぁー…』


もうなに今の夢…
絶対昨日の影響だよ
アッシュさんがあんなこと言うから
それにその後も色々あったし…


私はしばらくベッドの上をごろごろとしていた。

今何時かと思って目を覚ますと時計の針が7時半をさしていた。


もう起きよう


私は部屋を出て服を選びに衣装室へ向かった。
/ 61ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp