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【R18】あなたは誰を選びますか?

第1章 ようこそ


う、寒い‥‥
風がさーっと吹いている。
‥‥?風?
私は今自分の部屋のベッドで寝てるはずじゃ‥‥。
あれ、部屋の窓閉め忘れたか?
いや、今は冬だし窓なんか開けないはずだ。

ななし『‥‥ん』

?「あっ!起きた!」

ななし『‥‥え?』

重たいまぶたを開けるとそこには男の子が私の顔を覗き込んでいた。
ぼーっとして頭が追いつかない。
しばらく見つめていると、男の子が不安そうな顔でもう一度話しかけてきた。

?「ん?おーい、大丈夫??」


ななし『‥‥あ、うん。え?』

未だに今のこの状況を飲み込めていない。
周りを見回すと、周りには何もなくてただ広い野原が広がっている。
ほんとどこだここ、何故私はここにいる。
何があったんだ。

?「ん?どーかした?」

ななし『あの、私は何故こんなとこで寝てたんでしょうか‥‥』

?「え?君、自分が何故ここに来たのか知らないの?‥‥あの人ったら何も言わずに連れてきちゃったのか
、、、」

ななし『え?あの、どういうことですか?』

?「あー、えーっと‥‥」

苦笑いを浮かべながら彼は口ごもっている。
言いづらいことなのか。

ななし『あの!言えないならいいです!とりあえず帰ります!』

もう全然わかんないし、寒いし、早くうちに帰って寝たい!

?「あ、え!?帰る!?」

ななし『はい!』

?「あー、えっと‥‥君、帰れないよ?」

‥‥ん?なんだと?何を訳分からんことを言ってるんだ。来れたんだから帰れるっての。

ななし『え‥‥どういうことですか‥‥?』

?「だーかーらー!帰れないんだって!君はここに連れてこられ‥‥あーもう!説明後でいい!?とにかく帰れないの!」

えーーー!?意味わかんないんですけど、なんで帰れないんだよー!!

?「あ、自己紹介がまだだったね。僕はナーシャ、よろしくねななしちゃん!」

なんか淡々と自己紹介始めやがったし。
なんだよもう。

ななし『あ、はい、よろしくお願いします‥‥ってえ!?なんで名前知って‥‥!?』

ナーシャ「知ってるよ〜!この国の人たちみんな君が来るのを楽しみにしてたからね!」

え?こわっ!私寝ぼけてる間になんかすごい悪いことでもしちゃったのかな!?
これからみんなの前で火あぶりの刑とか!?こっわ!
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