第2章 With Edgar(エドガー)✳︎R18
「本気を出していい....という意味に取りましたよ。」
「?」
を組み敷いたエドガーの口角が僅かに吊り上る。呟かれた言葉の意味がわからなくて、小首を傾げたに、エドガーはクスクスと笑みを零した。
「全部、無意識なんですか?」
「無意識?」
「そういう態度を計算でやっていないとしたら、なかなか困った人だと言っているんです。」
の手首にこめる力を、強くしたエドガーが真っ直ぐの瞳を覗き込む。
(綺麗な緑色の瞳......)
心臓がドキドキする。赤の兵舎に連れ去られたと思ったら、いきなりこんなことされるなんて、どうかしている。
頭ではそんな事分かっているのに、まるで魔法にでもかかったように、エドガーの手を振りほどけない。
口元に、相変わらず笑みを浮かべたエドガーは、目が笑っていない。
いつになく真剣なその眼差しに、の視線が釘付けになってしまう。