【文スト】トリップしたら心中申し込まれたんだけど?
第15章 私の過去
部屋を出れば母がいて、無言で髪を引っ張られる。
父からの虐待を受け叫び過ぎたせいで声が枯れ、何も言えず只々髪を引っ張られるだけ。
連れ込まれた部屋にあったのは煙草。
ここは煙草のコレクションルームだ。
何で煙草をコレクションしているのかは分からない。
母はその中から適当なものを選び、煙草を吸い始めた。
しばらくしてから私の元へ来て
吸っていた煙草を足に押し付けてきた。
『ゔゔぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
さっきと同じ痛みに私は叫ぶ。
みつ
「どうしてこんな子が産まれてきたの?何でこんな忌み子が産まれてきたの?ねえ、何か言ってよ。」
母は再び煙草に火をつけ、私の足に押し付ける。
痛くて痛くて、泣き叫ぶことしか出来ない。
母からの虐待は、1箱すべて使い切るまで続いた。
使用人たちだって助けてくれない。
みんな見て見ぬ振り。
私とすれ違えば白い目で見てくる。
こんな世界、壊れてしまえば良いのに。
私は自分の部屋に戻り、布団に潜る。
ここ1週間夕食を食べていない。
学校は学食だから何とかそれでしのいでいく。
休みの日はそのに行くことさえ許されない。
学校が終われば迎えが来て強制的に家に帰らされてまた虐待を受ける。
いつか、自由になりたい。
そんな事を考えながら私は眠りにつく。