第10章 宣戦布告
加州「主、動ける様になったってホント?って何してるの!?」
七葉が起き上がり、布団を片付けようと持ち上げているとすぐに加州と乱がやってきた。
「何って、ずっと寝てても退屈だからもう起きようと思って、、」
問いかけに普通に答えると、加州は盛大なため息をついた。
加州「はぁ~、そうゆうのは俺がやるから、主は大人しく座ってて。」
さっき動ける様になったばかりだと言うのに、もう当たり前の事のように動き回る七葉から加州は布団を取り上げるとそのまま片付けはじめる。
「ありがとう。」
心配性な加州に苦笑いしつつお礼を言いながら座ると、乱ちゃんが話しかけて来た。
乱「主さん、直ぐに治して良かったね。」
ボク、心配してたんだよ~と乱は主の手をとる。
「ありがとう乱ちゃん、心配かけてごめんね。」
その手を握り返しながら話していると、加州がその間にさりげなく割って入って来た。
乱「もう!座るならそっち座ってよ!」
加州は、乱の言葉を聞き流しそのままその場に居座る。
加州「しっかし結局、何だったんだろ。」
そんな話をし始めた時、五虎退と薬研も部屋にやってきた。
薬研「よぉ、大将。足、動くようになったんだってな。」
「うん。」
眠る前にあんなことがあったのに、薬研は平然としていて何だか悔しい。
五虎退「きっと、薬研兄さんのお薬が、きいたんです。」
薬研「いや、あれは、、、」
さすが兄さんです!とでも言いたげな五虎退の視線に、薬研は何かを言いかけてやめた。
薬研には何か思うところがあるらく、考え込んでいるようだった。
乱「とにかく、ボクは主さんが良くなったならそれでいいよ。じゃないと押し倒したり出来ないし!」
薬研「いや、それはしなくていい。」
乱の発現に突っ込みが入る。
加州「薬研、さっきの薬ってまだある?」
薬研「あぁ、念のため調合の比率の控えを取ってあるから同じものを作ることも出来るんだが、、、」
加州「ならその薬、もしもの時のために主に持たせておいた方が良くない?」
「そうだね、1人の時に立てなくなったりしたら困るし、、」
七葉が薬を持ち歩く事に話がまとまったところで、もう夕方だし夕食の準備やお風呂に入ろうと各自がバラバラに行動をしはじめる。
そんな中薬研は厨に行こうとしていた加州に声をかけた。