第9章 薬の効果?
部屋に着くと加州は、畳んである布団を敷きその上にそっと主を寝かせる。
加州「主、何か欲しいものある?」
「え?いいよ、本当に病人じゃないんだから。」
七葉は過保護な加州を笑いながら、寝かされた布団から半分体を起こし座る。
そういえば、初めて出会った時もこんな感じだった。
こっちの世界ではつい昨日の話だが、何だかすごい時が経った気がする。
あの時もこんな風に寝かせてくれたのかな?などと考えていると加州が真剣な顔で覗き込んでくる。
加州「本当に?本当に、どこも痛くないの?」
「うん。」
今にも泣きそうな加州に優しく微笑んで返事をすると、加州は隣に座り込んでうつ向いた。
「心配した?」
今度は七葉が加州を覗きこむ。
加州「当たり前でしょ。」
加州は、ちょっと口を尖らせて答えるとそのまま七葉の手を握った。
少しして落ち着いた頃、加州に質問をされる。
加州「そういえば、主はいつ鍛刀したの?」
朝から一緒だったし、加州が疑問の思うのも無理はない。
「、、、」
何て言って説明したらいいのかと考えていると、先に加州の方が口を開いた。
加州「あっ、別にもう怒ってたりはしないよ?だだ、さっき別れた時何か様子が変だったから、それって関係あるのかなって?」
どうやら加州は、七葉がまた加州に怒られると思い黙っていると思ったようだ。
「違うの。だだ、何て説明したらいいのか、、、」
七葉は、昨日の晩に皆で眠った後の出来事をかいつまんで説明した。
その時ゲームで鍛刀した刀があったことを思い出し、念のため確認しに行ったところ顕現部屋にも同じ刀が存在していたのだ。
加州「そうゆうことか。なら、ゲームは本丸を外から操作している状態なんだから、まぁ鍛刀されてても不思議じゃないけど。」
「てことは、あっちが夢とかこっちが夢じゃなくて、加州が言ってた行き来できるって話は眠ると戻れるって事だったの?」
加州「まぁ、他にも条件があるけど大体ね。」
なら、寝る前にそうと言ってくれれば良かったのに。と思いながら他の条件って?と聞こうとした時、襖が開いて手入れ部屋に行った3人が戻ってきた。
薬研「大将、邪魔するぜ。」
五虎退「あるじ様、、」
乱「主さん、体はどう?」
3人は口々に声をかけながら主の布団の横に座る。