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【刀剣乱舞】ふたつの本丸

第7章 お庭探索


昼食は、加州のリクエスト通り現代の料理を作る事になった。
2人は手伝いを申し出てくれたが、すぐできるしどうせなら驚かせたいからと、小広間で待っていてもらうことにした。

「さてと、、」

さすがに竈は使えないから、七輪で薄焼き卵を2枚焼く。
おひつから今朝のご飯をとり出し、酢と砂糖と塩を混ぜたすし酢を合わせてまずは酢飯が完成した。
そこにすり鉢でわさびとアボカドをねったものを和える。
仕上がったご飯を、海苔の代わりに引いた薄焼き卵の上に広げて巻けばあっという間にカリフォルニアロールの完成だ。

「よし。本当は中にサーモンやクリームチーズ、カニかま、とびっこを入れると華やかなんだけど、無いものはしょうがない!よね、、」

七葉は独り言を言いながら、見事に緑色に仕上がった巻き寿司とお醤油を持って広間に向かうのであった。

「2人ともお待たせ~。」

広間に着くと、待っていた2人に緑色の巻き寿司を差し出す。

加州「、、、主?、、これは、何?」

てっきり今朝の一件や、お菓子の下りで料理が得意だと思い込んでいた加州は、その異様な食べ物に固まった。

五虎退「、、、、、」

五虎退に至っては、もはや言葉も無い。

「まぁまぁ、いいから食べてみて!」

ちゃぶ台の真ん中に巻き寿司を置いて座り、2人に進める。

加州「あっ、主が俺のために作ってくれたんだから、どんなものでも食べるよ?」

五虎退「ぼ、、ぼくもです。」

2人は、お醤油をつけてそのまま巻き寿司をほおばった。

加州「、、、」

五虎退「、、、」

「、、、どう、、かな?」

見た目のインパクトと違い、味は美味しくできているはずだがずっと無言の2人に心配になり声をかける。

加州「お、、」

「お?」

加州「美味しい~。」
五虎退「美味しいです。」

「良かった。」

加州「何?これどうなってるの?なんでマグロ?もしかしてさっきの木の実は、マグロ進化系?」

加州はよほど不思議だったたのか、矢継ぎ早に質問してくる。

「あれはアボカドって言うんだよ。熟した黒いのは、お醤油とわさびでトロの味になるの。でも、ほぼわさび寿司に見えて、驚いたでしょ?」

そう言って、七葉は自分も1つ摘まんで食べる。

五虎退「あるじ様、、ひどいです~。」

涙目の五虎退に見つめら、人生には驚きが必要だよね!と笑った。
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