第1章 スマホが壊れた
店員「ご安心下さい☆お客様は安心サポートに加入されておりますので修理や新品への交換も無料で行えます!」
しばらくするとプラン確認を終えた店員が良かったですね(^-^)といったような満面の笑みので料金がかからないという説明をしてくれた。
うん、それは嬉しいけど私が落ち込んだのは修理費用が心配だったからではないよ;
的はずれなご安心下さい☆に内心悲しくなりながらも一縷の望みをかけ修理を選択した私はショップ店舗名がデカデカとテプラで貼られた代用機を借りて帰宅したのであった。
~2週間後~
代用機に修理完了の電話があったため、僅かな望みを持ちつつもスマホをむかえにショップへとむかった。
店員「いらっしゃいませ~こちらへどうぞ!」
あずけた日と違い、店には他の客はおらず出迎えられたままカウンターへと向かった。
「あの~修理が終わったってお電話を頂いてきたんですが、、」
店員「雪村様ですね!少々お待ちください。」
要件を伝えると名のるまでもなくわかったらしくスッと奥に下がった店員が私のスマホを手にもどってくる。
店員「お待たせしました。こちらのスマホでお間違いないですか?」
「はい!」
間違いない!左上の塗装ハゲ、裏の小さいヒビ!
これです私のスマホ!と斧をきかれる木こり気分になりつつもスマートフォンを受けとる。
店員「それでは一応データが無いかご確認下さい。」
ん?無いか?
現実は突然やってきた。
文書にもサインしたし薄々わかってはいた事だが、内部の場合修理中に初期化されていても仕方ない事は。
しかしどこかで何とかデータがかえってきてくれるような気がしていた私は今までのスマホだが知らないスマホになってしまったスマホをつれ家へと帰宅したのであった。