第19章 湯殿
「あのさ、あるじさん、ボクこんな格好してるけど男の子なの解ってる…?」
きょとんとした顔をして、首を傾げて眉間に皺を寄せたあと、何で?みたいな顔をした。きっと他の本丸でも、ボクはこんな立ち位置なんだろなぁ‥はぁ。
「もう一度言うよ?あるじさん、可愛い格好は好きだけど、ボク男なんだよ?もうちょっと意識したら?」
「うん…けど、乱ちゃん可愛いし短刀ちゃんだし女の子みたいだし!それより、一緒に花びら浮くの見たいじゃん!」
見たいじゃん、じゃないでしょ!?あーもう‥そんな嬉しそうな顔されたら断れないじゃんか!
「はぁ、わかったよ。じゃあ、また後でね?」
「やった!楽しみだなぁ、夕飯の手伝い行ってきまーす!」