第19章 湯殿
「っあぁ!楽しかったぁ〜!」
今日は、あるじさんが自分の家で用事があるって言うから、無理を言って一緒に連れて行ってもらっちゃったんだ!
久しぶりの近侍だったんだし、たまにはちょっとくらい我が儘言ってもいいと思わない?ボクだって本当はもっとあるじさんと居たいんだよ?
「乱ちゃん、いい?絶対に服を買ったり、カフェでケーキ食べたって言っちゃだめだからね!皆が行きたがっちゃうから。本当、内緒だよ?」
「うんうん、ボク達二人だけの秘密ね!解ってるよぉ!」
ふふ…これは加州さんが知ったら悔しがるなぁ、燭台切さんが知ったらケーキの味について質問攻めかも。長谷部さんに言ったら‥うん、確実に拗ねると思うな。
あー、誰かに言いたいっ!