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【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】

第9章 真情





あれから一か月、私は持ってきてもらった本を読み終わった。とにかく量が多くほとんどといっていいほど部屋からは出ていない。



貴女「はぁ…終わった。」



一か月という長い時間を無駄にはしたがおかげで色々なことが分かった。



まず政としては、帝国は世界一の人口、世界一の面積を持っている国で国にいるほとんどの住民が裕福であるらしい。


しかし、桜花熱の影響で女性不足が問題となっている。現在は北西の国、秀徳と東の国、桐皇との同盟を結び、女を連れてきているらしい。



桐皇は名前しか知らないが書物によると軍の国とも呼ばれるほど兵士が多い国であり、小国を一日で落としたという伝説があるらしい。



秀徳は私もよく知っている。5年くらい前に誠凛が秀徳に攻められるということがあった。理由は兄さんが秀徳との同盟を断ったから…兄さんはこんな小さな国と同盟を結んだところで秀徳に価値はないと思ったみたいで怪しいと判断した。しかし、秀徳は冷淡であったため敵とみなした誠凛を落とそうと攻めてきた。



幸い友好関係にあった南の国のおかげで攻め落とされずに済んだ。後々から聞くと秀徳に誠凛と同盟を結べと言ったのは帝国であったらしい



その誠凛と友好関係にある南の国というのは海常王国だ。誠凛と海常は古くから親交があって海常王国国王の笠松さんとは昔よく遊んだ思い出がある。



とまあ政はこんな感じだ。



そして帝国ではいくつかのルールがあるらしくてこの国では皇帝の命令は絶対。どんな理由があったとしても命令に背いた場合は皇帝自らが何らかの罰を与えるらしい。



ほかにもたくさん規則はあるんだけど私が一番心に残ったものは「女を守る制度」



この国では貴重な女を何としても守る制度だ。私には黄瀬君や花宮が守るとはどうしても思えない。また実渕さんに聞いてみるか…



私は重たい本を持ち上げ図書室に向かった。


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