【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第6章 選択
赤司「大輝、火神を放せ。」
そう聞いた青峰君は剣を腰に戻し手首につけられた鎖を離した。火神君はいきなり解かれた鎖に対応できず地面に叩きつけられた。
貴女「ッ!火神君!!」
近寄ろうとした私を赤司君は止めた。
赤司「お前は帝国の者だ、勝手は許さない。」
火神「赤司…テメェ、何考えて、グッ!!」
赤司君に口答えをする火神君を青峰君は押さえつけるように足で踏みつけた。
赤司「#NAME1#、お前の言った通り誠凛王国には手出しせず、騎士も生かそう。ただし…」
貴女「ただし…?」
また何かをさせられるのだろうか…だが、もう誰も傷つかないのならばどんなことでも受け入れようという気持ちになった。
赤司「火神かテツヤのどちらかを帝国に残し帝国兵とさせろ。残りの兵は自国へ返そう。」
貴女「っ!!」
また選択をさせられる。この選択は重大な選択だ、火神君と黒子君のどちらかをまき沿いにしろということだろう…
(ごめんなさい…)
貴女「私は…黒子君をここに残すわ……」
きつい選択だった。だが、誠凛のことを考えて隊長を返すことにした。これでいいんだ。これで……
赤司「フッ、そういうことだ。誠凛兵を国まで返してやれ。」
火神「ッ!待て、姫と話をさせてくれ。」
赤司「……いいだろう話せ。」
そうは言うが赤司君は私から離れようとはしない。あくまでこの状況で話せということだろう。
貴女「…ごめんなさい火神君、黒子君と離してしまって。私はこの通り戻る気はありません、だから…」
火神「待て!それでいいのか? オレの無力のせいだ!!」
そういって床に崩れている火神君に悲しく微笑んだ。
貴女「兄さんと姉さんによろしくね、そして誠凛を…頼みます。」
「チュッ」
下を向いた火神君の顔を持ち上げ額にそっとキスをすると背を向けた。それと同時に帝国兵は火神君を連れ出した。
(これで…よかったのよね?)
赤司「改めてよろしく頼むよ、#NAME1#姫」ニヤッ
この感情が怒りなのか憎しみなのか悲しみなのか、もうわからない。ただこれだけは言える…これからは昨日とは違う運命が私を待っているのだと…