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私の好きと貴方の好き

第1章 EPISODE0 *ここから始まる


───スタジオ

昨日も見た「あなたと一緒なら…カイン役オーディション 楽屋」と書かれた扉を開けた
中には昨日はいなかった声優さんがそれぞれ声出しをしていた

わたしが入ってきたのに気づくとなんだかコソコソと話しだした
時折聞こえてくる会話には「あの人よね」「そうそう。途中で倒れてできなくなったのに梶さんのコネでもう1度オーディション受けれるようにしてもらったの」と言うようなことが聞こえてきた

私は聞こえてきた会話を聞こえないふりをして無視したが私はイライラしていた

コネじゃないし、あれは梶さんの優しさだもん
それに失礼かもしれないけどあの人達だって自己管理が出来てないから風邪とか引いたんでしょ。だったら他人のこと言えないじゃん

私はそんなことを心の中で呟きながら空いていた椅子に腰掛けた
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