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君と私と(非)日常

第19章 ケモロンパ②


「(信頼できる人間だけにここを教えて食糧を持って来させるんですね!)」

「(そういうわけだ)」

「(なるほど……人間にもそういう利用価値があったわけッスね。さすがはリーダーッス)」

『えー、本当に集会所ってあったんだ。一体何匹いるんだろう……。』

「(おら、みんなスリスリしてやれ。人間は単純だからマーキングを喜んで何かくれるぞ)」

「(はい、リーダー!)」

「(イエッサー!)」

『わぁ、たくさん来た。そんなにスリスリしてらタイツが猫の毛でいっぱいになっちゃうよ……!。』

「(あっ、人間がカニかまを取り出したぞ!)」

「(効果的面! 事半功倍!)」

「(人間ってちょろいッスねー!)」

「(にしし、これからも良さそうな奴いたら連れてくるからねー)」




『ただいまー。』

「……(……猫臭い)」

『あー、顔しかめてる!。猫と戯れてきたの分かっちゃった?。』

「……(家猫ならまだしも、泥臭い野良とじゃれあってきたみたいですね。どうせ何かたかられたんでしょう)」

『もしかして拗ねてたりする?。大丈夫だよ、猫も大好きだけど世界で一番大好きなのはイズルくんだからね!。』

「……(拗ねてませんから。そんなことよりさっさとその猫臭い手とタイツを洗ってきてください)」








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