• テキストサイズ

フォンダン・ショコラ【ハイキュー!!】

第4章 甘いキスを教えてあげる ※【大将優】



腕に抱いた感触も重みも、髪から漂う甘い香りも。
今の俺にとっては、全てが幸せに繋がっている。
行為に及ぶ前、部屋を冷気で満たすためにエアコンのスイッチを入れたけれど。
そんなもの意味をなしていない程に、全身が火照っている。

それでもこうして身を寄せていたい。
紗菜ちゃんもそうであればいいな、と思わずにはいられない。



「体、キツくない?」

「全然。優さん、ありがとう…。すごく気持ち良かった。それに今、すっごく幸せ…」

「俺も気持ち良かったよ。でも、俺の方が絶対幸せ」

「えー?私の方が幸せだもん!」

「ぜってー、俺!」


半分ふざけて、半分本音。
紗菜ちゃんからもピタッと密着してくる。
改めて聞かなくても、俺と離れたくないんだってわかって…
窓の外の夕焼けが色濃くなり、そして闇に変わるまで。
二人でじゃれ合いながら、ただベッドで寄り添った。


結局この日、紗菜ちゃんは自分の家には帰らなかった。
というより、この日以降も俺たちが離れる夜はなかった。



つまり、ひょんなことから同居し始めた俺たちは、数か月経った今でも、二人で仲睦まじく暮らしている―――。


/ 680ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp