第20章 ~最終話~二人だけのもの
体育の時は何とか隠れたから良かったけど、この噛み跡が誰かに見られたら・・・
学校帰り電車の中、私はそう考えていた・・・
「ハァ、ハァ・・・」
「!?」
満員電車の中なのか、後ろのおじさんの吐息が大きく聞こえる。だけど・・・
「・・・・ハァァ///」
「ひゃっ!?」
ウソ・・・!?後ろのおじさんが私のお尻を触ってる・・・!?これって、チカン・・・だよね!?
「やっ、やめてください!!」
思い切って言ったしかし、
「ハァ?ワシがやったというのか?お前!!」
「いっ、いえあのっ・・・」
怖いよぉ・・・そう思ったその時、
「もしもし警察ですか?僕の妹がチカンに遭っています!」
この声は・・・
「お兄ちゃん!?」