• テキストサイズ

タイトル未定《ドリフターズ》

第7章  七




はあ‥はあ‥はあ‥と2人の深い
息遣いだけが響く。



晴明は表現できないほどの快感に包まれていた。



は、汗ばんだ身体を起き上がらせ
ゆっくりと自身の手を開いた。


いつものように符術で、焼け爛れた手のひらを
開くと、ふわりと昨日と同じグリーンの暖かい光
に包まれ傷が治っていく。


『治りましたよ!お師匠さまっ』


は嬉しそうにこちらに手を突き出し
『これで、皆んなのところへ戻っても力になれますね』
そう話すに晴明は眉を寄せ
の手を握りしめる



「そうだね、でも
戦いの最中に性行為するわけには行かない
まだ1日に何回使えるのか
一度したらどれ位まで使えるのか
確認してみないといけないことが沢山ある」


だから、もう少し調べてみよう。と諭すと

『その通りですね』

と納得したように頷く。



別に嘘をついた訳ではない
でも、僅かながらにおのれの中に渦巻く
独占欲に晴明は小さく溜息をつく。



『あの、、お師匠さま
お疲れなのに私に付き合ってもらって
ありがとうございます』


ため息に反応したのか、心配そうに気を使う
の優しさにクスリと頬を緩ませ
「私も役得ですから」
と返せば、は顔を赤らめ驚いたような顔をする。






水を浴び、新しい寝間着に身を包んだ
は、晴明の顔をみて思い出したかのように
くすりと笑った。



「?」



『お師匠様って、普段は聡明で冷静なお方なので
ビックリしていたんです
案外強引なタイプなんですね』



晴明は、性行為中の自分の余裕の無さを思い出し
柄にもなくカッと顔に熱が集まるのを感じた


「あ、、あれは」



言い訳する言葉も見つけられず、
下唇を噛み締めると
が至極申し訳無さそうな顔で
謝ってくる



『あ、すいません私。付き合って頂いているのに
生意気なこと言ってしまって』



「いや、別にいい」


あまりの恥ずかしさにうまくフォローも出来ず
ぶっきらぼうに答えてしまう。

/ 37ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp