第14章 何はどうあれ一件落着?
『……あ、…んっ』
仁に後頭部を押さえつけられキスをされる
ただ重ねるだけのキス
『…はぁ…はぁ…』
いつもと違うキスに仁に抗議視線で睨む
「ククッ…可愛いな…なんだ?もっとか?」
『ーーー…っっ』
「顔が真っ赤だぞ?」
『もう!知らない!』
フンッ!とそっぽを向く
「許せ…お前が可愛いすぎるのが悪い」
『…っ!……あっ…んっ…』
口の中に彼の舌が入ってくる
未だにこのキスには慣れない…舌を自分から絡めることができずいつもされるがままだ
『んっ…ふぁ…っ』
彼の舌先に舌の裏側を抉るように責め立てられる
彼の唇から愛情が伝わってくる
私だって…彼に気持ちを伝えたい…
自分から仁の舌に絡めてみる…
クチュリッ
「っー!」
驚いたように目を見開く仁
彼と目が合う…
すーっと目を細めギラっと目付きが変わった…
ヤバいっ!
クチュックチュッ…チュク
『んっ!!…あっん…はぁ…っん』
先程とは比べ物にならないくらい濃く激しい絡み
息が…続かない…
『まっ……あっ、…てっ…』
擦り立てるように舐め上げられ、彼の激しさに圧倒される。目がチカチカしてきた…
「ククッ…自分から絡めたくせに降参か?」
『…はぁ…はぁ…』
キスで死にかけた…
まだまだ余裕そうな彼を睨む
「睨むなよ…お前が誘うからだろ…この淫らな唇で」
顎を掴まれクイッと上に上げられる
「なぁ、もう一回キスするか」
熱く狼のような眼差しにぞわりっ…と下腹部が熱くなる
『…ん。』