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あなたにだけは囚われない!【R18】

第13章 壊れた歯車


「あいりをよろしく頼むぞ宮田君。


あいり…分かっとるな?」

「お任せください」

祖父はそう言って上機嫌で部屋を出ていった

「……」

高級日本料理店を貸し切ってのお見合い
私は紫色の着物を着ていて相手はスーツ

目の前に座る胡散臭い笑みをした男“宮田 真人“
宮田組の長男で年齢は私よりも4つ上…
黒髪に眼鏡をしていて、見た目だけでは裏の人間だとは思えない。仁ほどではないが綺麗な顔立ちをしている

「あいりさん」

「はい…」

「僕と結婚してください」
目が笑っていない笑みを向けられた

「…すみません、宮田さんのことまだよく知らないのでいきなり結婚はできません。」

「そうですか…それは困りましたね」

何かを考えている表情の彼…

「失礼します…宮田さんの連れだという方が来ているのですが…」

「入れてください」

女将さんの言葉にすぐ入れろと言った彼になぜか違和感を感じる…私を見る目がさっきの胡散臭い笑みから、何かを期待しているような笑みに変わったのは気のせいか…



「失礼します…」

少しして扉が開いた…




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