第12章 なぁ、たまには慰めろよ…
ネコさんはとても変な人だった…
彼のことは忘れよう
頭を振り、先に進むと聞こえる雑音…
「ねぇ!あっちに“王さま”がいるって!」
「えっ?本当!?」
「幹部のひともいるらしいよ!マジレア!」
「見に行こうよ!」
「行く行く!」
“王さま”…?幹部?みんなで見回りすること事態珍しいご飯でも行くのかな?それとも緊急事態?
女の子たちの後に付いて進む
「嘘っ!」
「キャーッ!」
「まじ!?」
「誰!?」
徐々に大きくなる黄色い声…いつもより大きい気もする…
人だかりができていてこの先に彼らがいることは確実だった
『っ…すみません…ちょっと通してください…』
「あっ?」
「きゃあ~痛い!」
「押さないでよ…!」
『すみません…』
謝りながら人と人の間を何とか進む…