第3章 第2話 彼氏…？【八乙女楽】

楽side

「楽！お疲れ様！」

『あぁサンキュー。』

ニコニコと笑う玲から水を受け取る。

「今日も八乙女くん良かったね！」

「そうでしょう？うちの楽はすごいんですよ！」

『おいおい、オーバーすぎだって』

そう言って苦笑してみせるものの内心は嬉しくて仕方がない

「オーバーじゃないよ！すごいよ！」

目をキラキラさせて言ってくるものだから「サンキュー」と言いかけたその時

「やっぱりここにいた。」

「天、名推理！」

「嬉しくない」

別行動をしていた天と龍がきた

「2人ともお疲れ様！あれ？カオルちゃんは？」

「姉鷺さんは車取りに行ってくれてる。だから、早く帰るよ」

「天くんマネージャーみたいだね！」

「君はもう少しマネージャーらしくして」

「ひどいー！」

俺の前を歩きながら茶番のようなやり取りをする2人をみて嫉妬が湧き上がる

こいつは俺の彼女なのに…

天を思わず睨むように見る。

その光景をまさか誰かに見られていたなんて思ってなかった＿