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イケメン戦国〜未来を夢見る〜

第15章 〜15〜






昨日の朝までは敵意識を向けられていたのに、今では恋愛相談をされる程の関係になっている。


(あ、そう言えば家康私の事、疑ってたよね?)


ふと、そんな事を思い出して聞いてみる。




「ねぇ、話変わるんだけどさ」

「なに」

「私が本能寺に来てから、城に来るまで……家康、私の事疑ってたよね」

「……疑わない方がおかしいでしょ」

「そりゃそうなんだけど」

「……それがなに」

「なんで今こうやって、家康の恋愛相談受けてるのか不思議に思って」

「……馬鹿らしくなった」

「……え?」

「信長様もそうだけど、秀吉さんも、政宗さんもあんたのこと信じきってる。なのに俺だけあんたのこと疑わしく見るのが馬鹿らしくなっただけ」

「……信じてくれた?私が顕如の仲間じゃないってこと。」

「……今更疑ってもしょうがない。あんたはもう城の人間だし、皆が受け入れてる。俺だけ疑い続けてもしょうがないでしょ」

「まあね。私は疑いが晴れて嬉しいけど。」 

「それに」

「?」

「あんた見てて、顕如や他の反織田勢力の刺客だとはどう見ても思えなかったからね」

「……どういうこと」

「現代じゃすぐ死にそう」

「……だって現代人じゃないもん」

「ふ、弱そうだもんねあんた」

「……むかつく」

「ふっ」


家康はそう聞くと小さく笑った。
なにはともあれ、私の疑いは無事晴れて、私を怪しんでいた男は今や私の可愛い弟だ。
そう思うと不思議なもんだなぁと思いながら嬉しくなった。



「じゃ、俺は御殿に戻る」

「うん。今度遊びに行ってもいい?」

「は」

「優鞠連れてくからいいでしょ?」 

「……考えとく」


そういうと家康はひらひら手を振りながら食事処を出ていった。
残された私は食事を頬張りながらあることを思い出した。



(……優鞠って……秀吉さんのこと好きんじゃなかったっけ……ってことは家康の片思い………後で優鞠に聞いてみよう……答えてくれるかなぁ……優鞠には幸せになって欲しいんだけどなぁ…………)




私はそんな事を考えながら夕餉を最後まで美味しく味わい、私は部屋に戻った。





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