【ONE PIECE】アイサレたくない恋【サッチ】
第1章 Lovely➤Cutely
昔から、顔は良くて性格も大人しい方だったから言い寄られることが多かった。
その分たくさんの人と付き合ったりしたけど、最終的にはサヨナラ。
"アイシテル"
この言葉が心を冷ましてしまう。
"好き"はスキ。
でも"アイシテル"はキライ。
好きあって、アイサレて、別れて、その繰り返しが長く続いて、ようやく"アイシテル"って言わない人と巡り会った。
私自身とても好きな人で、大切にしてくれているのも伝わってきて、だからプロポーズされた時は涙が零れた。
結婚式には親とか友達とかたくさん招待して豪華なものにして、さあ誓いのキスだって時。
"アイシテル"
その言葉がいつも私を苦しめる。
あの時のことは思い出したくもない。
彼にも、親にも、友人にも、顔向けできない。
私は故郷を去ることにした。
一人で生きていこうと考えた。
商船を乗り継ぎ、何個目かの島で足を降ろした。
住み込みで働くことを許してくれた酒場のマスターは娘のように可愛がってくれた。
マスターの口癖は"可愛い"。
私はそれが心地よくて、ようやく気付いたのだ。
"アイサレル"存在ではなく"可愛がられる"存在になればいいのだと。
甘え上手になったのはこの時からだったと思う。