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真選組監察方山崎退と女中のラブストーリー

第2章 契





イボ
「あんた若いじゃろ。10代後半じゃろ?」





みわ
「はい今年18に…なります…」







イボ
「なんでこんな男所帯の女中なんかに志願してきたか分からんが、

面倒だけはごめんだよ。」







みわ
「面倒…?」







イボ
「アンタみたいに若くて可愛らしいオナゴは、

男どもを誘惑して腰抜けにしちまう恐ろしい存在なのさ。」







みわ
「……」








イボ
「あー、恐ろしや恐ろしや。

でもまあ〜………アンタはあまり心配しなくても良さそうじゃがの。」









みわ
「?」









心配しなくても良さそう←

この意味を聞きたかったけれど寝所に着くなり

隊士さんからの呼び出しコールでイボさんは何処かへ行ってしまった。










女中の寝所…

廊下に沿って5部屋ある。

手前から3部屋はもう既に先輩女中さんが使用されているそうなので、

私は1番奥…角部屋を選んだ。








襖を開けさっそく中に入り電気をつける。

真新しい畳が広がる6畳の和室だった。

窓際に化粧台と桐タンス、

部屋の中央には小さなちゃぶ台が置いてあり、

手持ちの家具がない私にとって素晴らしい部屋に違いなかった。





暫くそんなお部屋で寛いでいると、




"トントン"




誰かがドアをノックしてきたので、

廊下に出た。







みわ
「はい……」







廊下にいたのは、

深緑の綺麗な髪の毛が印象的な綺麗な女性がたっていた。

イボさんと同じ薄紫の着物を着ていたので、先輩女中さんだと直ぐに分かった。







みわ
「あの……初めまして……今日からお世話にな







石中カレン
「お世話なんかしないわよ!!はじめに言っとくわ!」








みわ
「…」







笑顔がまったく見当たらない石中さんに完全にビビるわたし。








石中カレン
「今回だけはイボさんに頼まれたから?あれ…だけど……

はぁ…。

アンタにこれだけは教えておけってさ。」




みわ
「…?」


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