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しあわせのかたち

第1章 私の仕事は……………?


安田side


やっぱり………

逃げられちゃったな(笑)



酔っぱらってたわけじゃなく

勢いだけでもなく



ただ俺のことを

見て欲しいだけやのに…………




雑用係として

まいちゃんが俺らの前に現れたんは

今から2年前



真面目で頑張り屋で


いい意味でばか正直に

手を抜くことをしないまいちゃんから



いつの間にか目が離せなくなって




いつからか

まいちゃんの姿を

無意識に探すようになった……



姿が見えないとどこか不安で



まいちゃんが側にいるだけで

無条件に笑顔になれる……



このそわそわする感情が恋なんやと気付くのに


そんなに時間はかからんかったわ(笑)






だから今日

思い切ってまいちゃんを抱きしめた時は




心臓がばくばくで

ベタやけど

ほんとに口から心臓が飛び出しそうやった(笑)




でも正直



この恋は

簡単にはいかへん……




そんなこと十分覚悟してたはずやのに



突き飛ばされた胸が

ひどく痛んでしまうんは



理屈なんか通じへんぐらい


俺がまいちゃんを好きになってる




そういうこと

なんやろうな……………(笑)
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