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この世で美しい物をあなたに

第8章 分からない


スミレ(裏)『チッ…地獄絵図かよ…上手いこと名も無き怪物に殺られたな…』

スミレ(裏)は破壊された壁の上で地獄絵図と言っていいほどの街を眺めていた

…後ろに迫る``人類最強の兵士``に気づかずに…

カチャ…

スミレ(裏)『なっ…!?』

リヴァイ「``怪物``の割りにはさすがに気づかなかったんだな…俺がゴロツキのときに教わった暗殺術に」

スミレ(裏)『…怪物…か…お前も…お前らも…そういうのか…分かった…』

リヴァイ「おい…なにグズグズしてやがる」

リヴァイがそういうとスミレは目にも止まらぬ速さで両方の首に添えられたブレードを奪った

その反動でリヴァイはスミレに負いかぶさるような体制になった

スミレ(裏)『なんでブレードの刃を外向きにしていた?』

リヴァイ「…さすがに今、この状況で殺す訳にはいかねぇからな…」

スミレ(裏)『…お前にだけおしえてやるよ…私の名前を…』

スミレはムクっとリヴァイを押し退けて上体を起こし立ち上がった

スミレ(裏)『私の名前は…ライアー・スカーレットだ』

リヴァイはその瞬間凍りついた

スカーレット家は昔に滅んだ筈の家族だった

だが…そのスカーレット家族の1人であるライアーが目の前にいるのだ

リヴァイ「…スカーレット…だと…?ライアー…どうゆうことだ…スカーレット家はとっくの昔に滅んだ筈だぞ?」

ライアー『私は…スミレによって守られていた…今はここまでしか言えれない…さて…巨人もとい、``巨大化した人間``を殺るか』

リヴァイ「は?」

リヴァイが気づいた時にはもう既にライアーは巨人を一掃していた

目にも止まらぬ速さで…

リヴァイは戦っている姿をただ唖然と見ているだけだった

ライアーは目にも止まらぬ速さだったがその飛ぶ姿はまるで

``羽の生えた美しい吸血鬼``

とさえ思うほどだった

暫くしてリヴァイはハッとして自分も巨人を一掃しに向かった



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