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【銀魂】見つめる鍋は煮え立たない

第7章 大晦日はOh!味噌か


「大晦日ですね」

「12月31日だからな」

「暗いですね」

「夜だからな」

「なんで私と沖田さん2人っきりなんでしょう」

「冬だからじゃねェの?」

「本当に解せないです」


今日は大晦日、1年に1度の大事な日だ。

なのに、私は沖田さんと屯所の縁側で2人っきり。

他のほとんどの隊士さん達は大晦日だからって暴れ回るやつも多いらしくて、それの処理に。
所帯がある人は家に帰って楽しんでるんだろう。

女中の方達も今日は実家に帰ったり、やっぱり家に帰って酒を楽しんでいるだろう。

沖田さんは取り締まり件数の多い今日は勢い余って(わざとじゃないとは言ってない)多数の人間を斬る可能性が高いので土方さんから直々に屯所待機の命令が下った。


「大晦日っていうのはね!家族とか恋人とか、友達とかと過ごしたりするものなんですよ、本当は!なのに隣には沖田さんとか...」

「俺じゃ悪ぃか。まず、そのどれもいねェオメーには無理なこった」

「酷いです傷つきました」

「あれは?オメーの育て親。今何してんの」

「一人旅らしいです。いい加減ですよね」

「男は大体いい加減だぜ。例外は俺ぐらいだ」

「そうですよね。沖田さんをいい加減なんて言ったら“いい加減”に失礼です」


憎まれ口を叩いたら案の定頭にチョップをくらった。ここで手加減せず本気でやるのが沖田さんだ。

寒いので中に入りましょう、と声をかけて居間にいく。

さすがに冬にもなると真選組屯所でもこたつを出すようで、丁寧にみかんまでも置いてある。
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