第4章 殺し屋が執事になってみました
「スペルタール卒業ってことは、自分以外の同期みんな殺したってことでしょ?」
「それアオメさんの前で言っちゃダメですよ?トラウマの可能性もありますから」
「分かってるよ〜!でもアオメが仕事するところ見てみたいなぁ!きっとかっこいいんだろうね」
2人は勝手に盛り上がって妄想を働かせているようだ。
俺も稀に話に加わりながら、次の犯罪の計画を練る。
「その依頼からアオメは加わるんでしょ?僕、アオメと同じチームね!」
椅子に座っていた俺に後ろからクレナが抱きついてきたので、書いていた字が乱れた。
「分かったから、離れろ!相性とかもあるからそれはまた今度決める」
みんながいて集中できないので、計画を立てるのはやめた。
「もう俺は寝る、朝早いし……」
2人を放っておいて俺はベットに入る。
どうせしばらくしたら、メルロは自分の部屋に戻りクレナはベットの下で寝てるだろう。
「お前らも早く寝ろよ…おやすみ」
俺はそう言い残して、そのまま眠りについた。