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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第8章 忍び寄る恐怖と出会い


「とにかくルータスに帰らんことにはどうにもならん。そいつも連れて帰るぞ。

…クレナ達はどうした?」


「あ、気絶させちゃったんだった」


「…やりすぎだ」



苦笑い気味にそう言われてしまった。

が、もうしてしまったことはしょうがないので私たちは彼らを背負い馬車に乗せる。


「なんか、ここに来るまでもこういうことしてたな…」


なんて言いながら私たちも馬車に乗る。


「アリス達が寝たのか?コルトもいつも大変だな……あっ!」



ステラさんがそう言った時、大事なことを思い出してしまった。



「「コルトさん、忘れてたっ!!!」」





その後、半泣きのコルトさんを無事に救出して再び馬車に乗った。



「急にでっかい音がして、みんなの声が聞こえたと思ったら、また急に静かになったんですよ⁉︎

枷を外して出て行こうとしたけどアオメさんみたいにうまくできなくて…

おいてくなんて酷すぎますって!!」



私たちにバッーと思いを伝えた後、疲れがたまっていたためかすぐに寝ていた。



「私も疲れたぁ〜。もう拉致は勘弁です」


「拉致されてもそのネックレスがあれば大丈夫だ」


「ステラさんが弱いと助けに来られても、足手まといです。さっきみたいに」


「お前も生意気になったな?とっとと寝ろ」



なんて会話しつつ、私も目をつむり夢の世界へと行くことにした。






ーーーーーーーーーー



それから約2日経ち、私達は無事にルータスに着くことが出来た。



「アオメ、お前そいつ運べよっ!コルトはその辺の荷物持ってけ。

部屋に荷物置いたら、すぐにマスターの部屋だ。

メロルはマスターのとこに先行って帰還報告を。

クレナはアオメの荷物持ってやれ。

いいな?」



的確なステラさんの言葉のもと私達はそれぞれの行動に移した。



ミカは途中で起きて暴れられても困るので、あの日以来何時間かおきに睡眠薬でずっと眠らせている。



ルータスに生きて帰ってこれたことを喜ばしくもあるが、色々と問題もできた。



「アオメ、コルト無事だったんだな!」



途中通った厨房からシェロさんが出てきた。



「おかげさまでっ!シェロさんの料理まだ食べたりてないんでっ!」



何て言いながら私は自分の部屋へと戻る。







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