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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第8章 忍び寄る恐怖と出会い


「あれ、コルトは…?」



そう聞いてきた彼に私は起こったことすべてを話した。



「ルータスのみんなには伝えといてください。すぐ帰りますから」



私はそう言って教会を出て行った。


家に向かう途中、アリスさんとすれ違う。



「マスターを外に連れ出して正解だったね、ドタドタうるさかったよ」


「ありがとう、アリスさん。マトリさをに状況は聞いて」



すれ違う瞬間にそう言って、何事もなかったように歩みを進めた。




裏口の戸付近で執事が待ち構えていた。


なぜか燕尾服に血をつけている。


まさか、という展開を疑ったが次の発言でそれはないことを確信した。



「お帰りなさい、と言いたいところだけど行くよ。ほら、おいで」



そう言うと、手を縛られたコルトさんが出てきた。


私の手も縄で縛ると、家の前に止まっていた馬車に私たちを乗り込ませた。



「とりあえずお家に着くまでは眠ってて。殺しはしないから」


素早い動作で私たちの口元に布を押し付けると、私はそのまま気を失った。




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