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俺らのマネは地味子さん。

第10章 SEVEN





ー錦戸sideー


ついに始まる、24時間テレビ。
あと少しでオープニングだが、楽屋は珍しくてんてこ舞いだった。

まず、すばるくんは叫んでる。

「地味子呼べやっ!!
何で今日に限っておらんのーっ!!」

マルは何か鏡見ながらネタの練習中。

「あかん!どう思う亮ちゃん!!」

頼む、俺に振らんとって・・
章ちゃんはTシャツをアレンジしてて。

「何でや!してええやん!」

スタイリストさんに止めらてる。
村上くんは生放送に緊張して、汗ダラダラだし。

「あかん!山田タオルめっちゃ用意しててや!」

横山くんは・・無心?

「・・人は野菜、大根、人参!
なぁ!白元にメールしてええ?」

いや、こっちも緊張してる。
大倉は・・
あかん、寝てるわ。
こいつが1番大物ちゃう?

「ダメですよ、横山さん。
白元さんは高熱なんですから、休ませて下さい」


あの日以来、横山くんは白元と呼び捨てにしていた。
何かあったのは確実で、マルが知ってそうやけど絶対に口を割らんねん。

あの、すばるくんが問い詰めてもや!
真っ赤な顔して逃げてくんやで!!

「あっ!白元さんからメール着てました」

「それ、早言えや!」

山田の抜けっぷりは相変わらず。
おかげで、白元が風邪で休んでいてへん事に今日は大丈夫かと不安が押し寄せてた。

横山くんに急かされながらメールを読み始めた。

「えっと・・
関ジャニ∞の皆さん。
大舞台の大変な時に体調を崩し、申し訳ありません。
ご迷惑並びにご心配をおかけしていたらと思うと本当に申し訳ありません。
ですが、皆さんなら無事やり遂げると思っております。
微力ながらテレビの前でずっと応援していますので、いつもの関ジャニ∞で頑張って下さい。
・・以上です」

シーンとした室内に山田の言葉が響く。
だが、読み終わった途端

「「堅っっ!!」」
「地味子は地味子や!」
「メールなのに何その文章!!」

爆笑が起こった。
でも、そのおかげでいつもの楽屋の雰囲気に戻ったんや。

正直、おっても変わらんと思ってた。
けどな、俺を含めて白元はもう関ジャニになくてはならない存在になってたんや。






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