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俺らのマネは地味子さん。

第16章 THIRTEEN








「信ちゃんの考えだったんのか・・
聞けへんでずっと謎だったんだよな」


天を仰ぐヤス。

ヤスのそーゆう所、村上くんも白元さんも信用してたんやろーな。

ヤスは、俺たちの中で1番大人やもん。


「でも、何で章ちゃん?
村上くんちでも良くはないけど呼んだら良かったやん」

ポロっと本音が漏れてるで亮ちゃん。


「あー、信ちゃんも男の子だからね」

あー、なるほど。
ヤスの発言に村上くんへ視線が集まる。

違ゃうで と、一生懸命否定してるけどそろそろ認めたらええのに。

みんな、わかってんで。


「もぅ!何なん!?
信ちゃんもヤスも大倉もしぶやんも!!」

突然、叫んだマル。

「みんなみんな隠し事ばかりや!」

「マル・・・ごめんな・・」


ヤスの言葉に頷き返してくれるが、マルが怒るのも無理もない。


いつからこうなったんや・・
俺たちは言いたい事ゆーて、ぶつかり合って分かり合ってきたのに・・・


「謝らんでええ!
代わりに全部話してや!!」


そう言ってすばるくんを見るマル。
何が何でも聞き出そうとしてた。


「えっ?俺?
ヤスから話し聞こうや、地味子の事めっちゃ気になる」

「あ、その前に俺からええ?」

そう言って切り出した横山くん。
何故か視線を信ちゃんに向けてた。


「何や?」

「俺、白元にキスした」


・・・・え?

横山くん今、何てゆーたん?

言葉の意味を理解出来へんのは俺だけじゃない、みんな同じ様に動きが止まってた。

いや、唯一人。
即座に反応したのは、信ちゃんだけ。

頭が追い付いた時には、横山くんの胸倉に信ちゃんの手が掛かっていた。







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