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俺らのマネは地味子さん。

第16章 THIRTEEN






ー丸山sideー


ホテルに着き早々、信ちゃんの部屋に集まった。

が、空気めっちゃ悪い。

呼び出したはずの信ちゃんは黙ったまま。
その理由がわかってるヤスも大倉も口を噤んでた。


あかん。
俺、もう耐えられへんわ。


「ほな、俺から話そうーか。
ここいらでハッキリさせとこーかと考えてたんや」


少し遅れてやって来たしぶやん。
シャワーでも浴びて来たのか、髪が湿ってた。

サッパリしたおかげか、決心がついたおかげか しぶやんの表情は晴れやかだった。



「何を?」

大倉の言葉にしぶやんは、ニッコリ笑い言い放った。



「俺、地味子が好きや」

「「「!!」」」
「ぶっ!」
「へぇ?」


突然の宣言。

知ってたけど・・
ハッキリ、ブチかましたなー!!


「・・・それで?」

冷静に返したのは亮ちゃんだけ。
ジッとしぶやんを見つめてた。


「ほんまなら言わんとこーって思ってたんや。
でも、状況が変わったからな」

しぶやんが言いたい事は、わかる。

「それでみんなに一応ゆーとこうと・・
で、お前らは?」

お前ら?
いやいや、しぶやん話飛躍し過ぎやで!!



「どーゆう事や?」

「ヒナ、そんな怒るなや。
みんなは、地味子の事どー思ってるんかなーと思って、さ」

しぶやん一体何考えてるん?

「好きなら好きってゆーて。
俺は、遠慮する気ないからさ」

俺はみんなを見渡した。

俺がもしかして・・と、気付いてるだけであずみさんに気があるやつは他にもいてる。

けど、ここで言うん?
この人達ちゃんと言うんか?


「・・他におらんのなら俺、本気で行くで。
まぁ、おってもおらんでも気持ちは変わらへん」


しぶやん・・


「すばるの気持ちはわかった。
けどな、もし俺らの中にすばると同じ様に白元に好意を持ってたとする。
言う必要はねぇだろ?」

「まぁなヒナの言う通りや。
けど、同じグループや。
俺はずっと続けたいと思ってる。
だから変に隠したくないねん」

しぶやんが言ってる事はわかる。
けどさ・・・


「すばる・・お前諦めるのか?
白元をマネージャーに戻すのを諦める気か!?」

そう、信ちゃんがゆーた通りや。
しぶやんの言い方じゃ、そう思ってしまうで。




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