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俺らのマネは地味子さん。

第14章 ELEVEN







ー渋谷sideー



「わかったな」


シャワーを止めたら聞こえた声。
微かに地味子の声も聞こえる。

やっと起きたか。

髪を適当に吹き上げ、ふと気付く。

面倒だが、着ひんとマズイか・・

全裸で出て行くわけにはいかなくなった。


「それで明日はどーないするんや」


酒が入ってるのかヒナのめっちゃ声がでかい。
地味子の声は聞こえへん。


「なんなら来るか?俺ん家?」


うん?俺ん家?


「オカンに会わせるわ〜。
でも、ーーーーやろ?」


聞き取りにくい!
俺は素早く、パンツを履く。

モタモタしてるとヤバイと俺は直感してた。


「オカンに紹介するからーーーだろ?
俺の女でええか〜」

「!!」

な、なにゆーてんねん!!


「ストップ!!あかん!あかんで!!」


バスルームから飛び出した。
目を丸くして俺を見る2人。

パンツだけを履いた俺は、そのままヒナに詰め寄る。


「ヒナぁっ!!!」

「すばる!?
お前いつから聞いてたんや!?」

「実家辺りや!」


何がどーなってそんな話になったかはわからへん!
けどな、女って単語は聞き逃してへんで!!


「落ち着けって!すばる!!」

「朝っぱらから何の騒ぎや?
何やまだ朝の5時やん、さっき寝たばかりやで」


目を擦りながら起き出すヨコ。


「ヨコ!
ヒナが抜け駆けや!」

「・・・はぁ?
っうか、何ですばるパン1なん?」


そんなのはどーでもええ!
今、大事なのはヒナや!!

ナスのくせにチョロマカとええとこ取りやがるんやで!!


「私」

地味子の声にピタッと動きが止まる。

「私、行きませんよ。
村上さんのご実家行く理由がありません」

「ええやん、どーせ暇やろ?」

「暇ですが、暇ではありません」


何やそれ・・

ヒナはわかったのか微妙な表情や。


あかん、あかん!!
何かわからへんねんけど、このままではヤバイっう事はわかんねん!





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