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俺らのマネは地味子さん。

第12章 NINE






ー丸山sideー


カウントダウン用の衣装着替えに俺たちは引っ込んだ。

パン1で着ぐるみと格闘していた俺に信ちゃんがコッソリ近付いて来た。



「マル、アレ準備出来てるか?」

「うん、新井山さんに頼んで編集して預かってもらってる」

「・・ええか、アレはいざという時やで」


俺は頷き返した。
わかってる、しぶやんと信ちゃんと新井山さんと何度も確認したんや。

トチるわけにはいかんのや。

俺が頷いたのを確認したん信ちゃんは、ニッコリ笑い先にステージへ向かって行った。

俺も急いで頑張って着た、着ぐるみ。
そーっと新井山さんに近付く。



「新井山さん」

「うわっ!丸山くん?!
知ってたけど間近で見るとあかんなーそれ!」

うん、気に入ってるけど他から見たらそーやろうね。


「新井山さん、アレって・・」

「あぁ、言われた通り準備出来てるで」

「じゃ、打ち合わせ通り合図出したらお願いします」

「おぅ、わかってる。
でも、ほんまにええのか?」


ええかと聞かれたら困る。
正直、ダメやと思う。

考えただけで確実にキレる人、1名。
泣き出す人、1名。
頭を抱える人、多数や。


「わからへん。
けど、俺たちには必要っう事は確かです」

「・・わかった、頑張れよ」


俺は頷き、ステージに向かった。

笑え、笑うんやマル!
いつものマルちゃんでおるんやでっ!!





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