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狂気の傷痕【刀剣乱舞】

第28章 出陣。


限界…とばかりに倒れ込み
布団に顔をうずめてシーツを
手繰り寄せて涙を染み込ませた


冷たくなってくるシーツ…
あぁ…私は泣いているのか…と、


『ひ、く…ぅ…。』


山伏『……っ、は…ぁ。』


山伏様の吐息のあとに
ずる…と抜かれた彼のモノ


カリが中に溜まっている
精液をかきだしてゆく。


『……ん、ぅ…。』


抜かれた時のゾクゾクとした
感じからの切なさが疼きを増す


少しの刺激でビクッと感じて
そんな自分の体が情けない。


ぽろぽろと溢れ出す涙に
嗚咽が漏れてきて山伏様は気付き
私に手を添えて抱き抱えてくれた。


山伏『主殿…泣くのなら
拙僧の胸で泣くとよいですぞ。
一人ではよからぬ事を
考えてしまう事が多いと聞く。』


『山伏様…わたし、は…っ』


山伏『逃げも隠れもしませんからな。
カッカッカッ!さぁ話して下され。』


胸のざわめきを言葉にして
だしてもよいものなのだろうか…


『審神者って…何ですか。』


山伏『それは、どういう事であるか?』


どっしりと構えた彼の胸に
自分の身を擦り寄せて俯いた。


『私は…皆さんの審神者に…
なれているんでしょうか…っ。』


犯されて…乱されて…汚れて
人を殺せなくて…弱い弱い私が…



『審神者を名乗って…いいのですか』


体を重ねることでしか
救えないというのならもう私は
感情なんて捨ててしまいたくなる。


山伏『主殿、落ち着くのだ。
拙僧の鼓動が聞こえているか?』


耳に集中すればとくん…とくんと
安定したリズムを刻む心臓の音。


『聞こえ…ます、』


ぐすっ…と鼻を啜ると山伏様は
また大きく口を開けた。


『カッカッカッ!そうだろう
聞こえているだろう!なにせ!
拙僧生きておられるからな!』


当然だとばかりに頷けば
山伏様は私を見下ろした。


その瞳は優しいを連想させる。


山伏『それもこれも
全てが主殿のおかげである…。

人を殺せなくて何が悪いと
思うのですかな?』


びく…私はその言葉に凍り付いた。


人を、殺す。


まさか彼からのそ言葉を
聞くことになろうとは…




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