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狂気の傷痕【刀剣乱舞】

第16章 期待。


清光の吐き出される欲を感じ
抱きつく清光に寄りかかる。


清光『…はぁ…、主ぃ…。』


私の首筋に擦り寄る
清光は可愛いけれど中に注ぐ
彼の息子は可愛くない。


ずる…と抜き出せばごぽ…と
溢れ出して垂れてゆく愛液。


その感触にぶるりと体を
震わせて余韻に浸れば背中を
安定様が抱きついた。


首に回るその手は少し震えてる。


『安定…様、?』


問いかけると不安気な声で囁いた。


安定『そのまま…聞いて。』


抱きつかれたまま熱がこもる体に
安定様の体温が加わる。


安定『時々…不安になるんだ。

夜になると君は僕達が描いた
審神者で朝になればあの人に
なっているんじゃないかって。』


清光『安定…。』


安定『全部…夢なんじゃないかって』


"不安になるんだ…"と呟く声は
今にも風で掻き消えそうな程…



夜はこんなにも彼の心を
闇へと覆い尽くしていたのか…、



首に回る彼の手に自分の
手を添えるとぴく…と反応した。


清光もその手に重ねてくれて
温もりを与えるようにした。


『ここに…居ますよ。』


霰(あられ)もない姿だけどなっ


清光『俺だっているんですけどー。
一人で悩んでた訳?みずくさいな。』


安定『だ、だって…期待して、
いなかったらって思うと怖い…し。』


清光『考え過ぎだって…。』


二人の会話を聞きながら
彼にかける言葉を探す…


生半可な言葉じゃ足りないな…


『期待して希望が生まれそして
消えてしまう事が怖いと言うのなら…、』


安定『なら…?』


『不安も恐怖も消し去る
本丸の未来を作りましょう。』


先ゆく未来が闇に染まらない為に
私がここに居るのだから、


清光『本丸の…未来…。』


安定『主…それ、ほんと?』


清光は想像出来ない本丸を
夢描くように考えて


安定様はまだ少し不安なようだ


『私一人じゃ作れませんよ。』


首をふればお二人は気づく
私の言いたいことを、そして…


『愛ある本丸の為に。

我が本丸の愛刀…清光…安定、
私について来てくれますか?』


言いたかった言葉を今ここに。


清光『どこへでも…付いていくっ』


安定『…っ…ありがとうっ…。』


彼らを救える為なら
どんな努力だって惜しみませんよ。


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