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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第9章 狂うほどに君を愛してる / 徳川家康




喉が渇いていくのを堪えきれなくなって、首筋に吸い付く。
するとそこに赤い花びらが咲き、余計に支配力を掻き立てられた。



(俺の馬鹿、馬鹿)



そう思いながらも、手は止まらない。
帯を解こうと背中に手を回すと。



「ん……?」

舞がうっすらと目を開けた。
あ、起きた、と思いつつも帯を解いていく。
すると、舞は目を真ん丸くさせて、すっとんきょうな声を上げた。


「え、家康?! おかえりなさい…じゃなくて、何してるの?!」
「着物を脱がしてる。 ただいま」
「ちょっと、まだ昼間だよ……っ」


舞の顔が、一気に赤く染まる。
耳まで赤くして、背中に手を回す家康の肩を、ぽかぽか叩いた。


「俺、末期症状かも」
「え、なんの?」
「舞欠乏症」


家康はくすっと笑って、帯を解き終えると、着物の前をはだけさせ、襦袢の紐にも手をかけた。

舞は諦めたようで、顔を真っ赤にしながらも大人しくしている。


「じゃあ、私も家康欠乏症かも」
「そうなの?」
「うん……政宗が変な事言うから」
「政宗さんが?」


襦袢の紐を解きながら伺うと、舞は言いにくそうに、ぽつりと呟いた。



「は、早く子どもほしいか……って」



思わず、手が止まる。


(政宗さん……余計な事を)


そう思いながら舞を見ると、首筋まで真っ赤にして、目は潤んでいるし……
煽られて、はだけた胸元に吸い付いた。


「ん……っ」
「なんて答えたの」


襦袢の紐もすっかり解き、裸の身体を抱きすくめる。
柔らかな感触に、一気に火がついた。


「あ……っ」
「ほら、なんて答えたの」
「わ、私は……」


舞は声を我慢しながら、やっと答えた。



「出来れば……早く欲しいなって」



思いがけないその答え、思わず顔がほころぶ。


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