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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第9章 狂うほどに君を愛してる / 徳川家康




「……なんの話か解りません」
「図星かよ」


口元を布で拭きながら、しれっと答えた家康に、政宗は盛大に頭付きを食らわせた。


「いった……」
「お前、舞と暮らし始めて、何日経った」
「七日……くらい」
「まさか、その七日の間、舞をろくすっぽ寝かしてないとか言わないよな」


額を抑えて家康は押し黙る。
政宗はため息をついて、団子の棒で空を遊びながら言った。



「舞の身体も考えろ。 女のほうが負担かかってんだぞ」
「……不安なんです」
「あ?」


家康は頬を赤らめて、そっぽを向いた。




「こんなに人を好きになった事ないから……舞が離れて行かないか、不安なんです」





あんまりにも素直に言われたので、政宗はちょっと拍子抜けしたが、額に手を当て、げんなりと呟く。


「それとこれとは話が違うだろ……」
「早く子が欲しいから」
「はぁ?!」
「俺と舞の愛し合った形が見たいんです」


これには、口をぱくぱくさせるだけで、政宗は何も言えない。



「祝言もまだだろうが……それに、連日頑張ったからって、そんなすぐに出来るもんじゃないだろ」
「数撃ちゃ当たる」
「阿呆かっ!」


盛大に家康の後ろ頭をひっぱたく。
すると、政宗はドヤ顔で、家康をずびしっと指さした。




「解った、お前がそこまで思い詰めてるなら、俺が助言してやる」
「は?」
「ちゃんと優秀な子が出来るように、お前達の生活を根本から叩き直してやる、異論は無いな」



あまりの政宗の迫力に、家康はたじろいだ。




「わ、解りました……」
「いいか、俺の言う事をよく聞けよ。 今のお前に必要なのは……」














「禁欲だっ!!!」












瞬間。
家康の脳内に稲妻が走った。







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