第7章 可愛いお前の虜 / 伊達政宗
(え…………?)
舞の顔は、涙でぐしゃぐしゃになっていた。
指で涙を拭っても拭っても、溢れてきて……
「ごめん、政宗……私、政宗がご飯を作ってくれたりとか、一緒に湯浴みした後で眠ったりとか、本当に本当に嬉しくて、幸せで」
「舞……」
「こんな毎日がずっと続けばいいのにって、政宗の誕生日を口実にしてた……っ。本当にごめん、私、身勝手で」
(…………っ)
もう堪らなかった。
舞はそれほどまでに……
「お前、馬鹿だな……」
政宗はそう優しく言うと、舞を力一杯抱き締めた。
華奢な身体が震えている。
毎日毎日、自分が舞を想うように。
舞もまた、想っていてくれたのだ、と。
「政宗…………あ」
政宗は舞を静かに押し倒し、組み敷いた。
そして、瞳に、頬に、唇に……
熱を帯びた口付けを、至る所に落とす。
「幸せ過ぎて……おかしくなりそうだ」
「政宗……」
「馬鹿なお前にお仕置きだ。 今夜は寝かさないから、覚悟しとけよ。 今夜だけじゃない……明日も明後日も、俺の気が済むまで、お前を抱いて抱いて、抱き尽くす」
そう言って、舞の薄い夜着を暴いていく。
舞の白い素肌が晒され、手を這わせると吸い付くような、滑らかな感触を覚えた。
「あ……んっ」
「言っとくが、優しくするとか、手加減とか、一切しないからな。 俺の方がお前を想ってるって事……身体に解らせてやる」
「まさむ……んんっ」
名前を呼ぼうとしている口を塞ぐ。
深く深く、何度も角度を変えて、舞の口内を舌で味わう。
たどたどしく答える舞がまた愛しくて。
そうなったら……もう止まらない。
止まれない。
舞が泣いても、止める自信がなかった。
それほどまでに愛しさが溢れ出して……
「舞、愛してる」
「ま、政宗……ああっ」
「舞、お前を愛してる」
二人はその夜、狂おしいほどお互いを求め。
何度も繋がり、果てては、また繋がり……
お互いの気が済むまで、熱を分け合った。