第3章 愛しい爪先に口付けを / 伊達政宗
「舞……!」
政宗は最後の力を振り絞って、舞の身体を貫いた。
ぐちゅんっと、結合部分が音を立てる。
そのまま、激しく腰を打ち付けると、舞の中もそれに合わせて収縮し。
質量が増した政宗の欲望の中心を、悦んで受け入れた。
「舞、舞、愛してる……っ」
「政、宗…っ、あああっ、政宗…っ」
「はぁ、舞、くっ…」
「んぁあ、はぁっ、政宗、ああっ」
なりふり構わず、無我夢中で腰を動かす。
卑猥な水音が絶え間なく部屋中に響いて……
それが更に自分を煽り、腰の動きを早め、その音が響いてまた煽られ。
どこまでも終わりの見えない、無限の輪だ。
「ま、さ、むね……っ、んぁああ、………………っ!」
それに耐えきれなくなったか、舞は言葉を詰まらせ。
果てたかと思ったら、そのまま意識を失った。
「く……っ、は、あ、ぁあ……っ」
直後。
政宗は空を仰ぎ、舞にすべてをぶちまける。
そして、ぶつっと途切れるように、そのまま意識を手放した。
翌朝、様子を見に来た光秀の話だと。
二人は手を繋ぎ、なんとも幸せそうな顔をして眠りこけていたとか。
光秀は、確信したと言う。
どんな形でも、確かに愛は存在したのだ、と。