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境界線。【安室透夢小説】

第10章 問.月が綺麗ですね。


くのえside

あぁ、話しちゃった。
こんなこと、 翠くんにも話したことないのに。

安室さんといるとなんだか、すごく安心できる。
さっきもたらかかってる時もすごく落ち着いて、お話ししてなかったら寝ちゃってたかも。


「 くのえさん。」

振り向いた途端安室さんに抱きとめられる。
突然のことに驚いた。

「あ、安室さん??どうしたんですか?」

「...僕も、貴女に聞いて欲しいことがあるんです。...もしかしたら、そう遠くない未来僕は貴女に伝えたことを、貴女は僕から聞いたことを後悔する日が来るかもしれない。それでも、貴女に聞いて欲しいことがいくつかあります。....それを貴女に全て伝えるのには時間がかかるかもしれないから。今は貴女に1番伝えたいことをお伝えします。」

安室さんの心臓の音が聞こえる。
安室さんの体温と心臓の音が心地いい。

「どうしたんですか?改まって。」

「.....俺は、君のことが好きだ。友達としてではなく、恋愛的な意味で。歳が離れてるってことも他にもいろいろと問題は出て来るかもしれないけど、どうしても君に聞いて欲しくて。」


「.....なんですか、それ?」

「.....すみません。僕が伝えたかっただけなので、不快に思ったら忘れてください。」


「違います。そう言うことじゃなくて。その、好きだ。なんて言われて、私が後悔する訳ないじゃないですか。嬉しいです。」

そう言って安室さんを抱きしめ返し、安室さんの胸に顔を埋める。
男の人らしい硬い胸だった。

「あの、 くのえさん?」

「.....私も安室さんが大好きです。歳とか問題とかどうでもいいじゃないですか。考える方が馬鹿らしいですよ。私も安室さんも両想い。他に必要なものってありますか?...安室さんは私から好きって聞いて後悔します?」

「しませんよ、後悔なんて。」

「ね?そういうことですよ。.....安室さん。もう一度キス、したいです。」




安室さんは私を見つめ、少し悩んでから優しく口付けてくれた。

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