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境界線。【安室透夢小説】

第5章 アリスの罪状は?



安室side

お泊まり。


このワードが頭から離れなかった。
本当に泊まっただけ、何もなかった。
それなのに、彼女との仲に進展があったようで胸が舞い上がった。

まさか自分がここまで誰かに執着する日が来るとは夢にまで思っていなかった。
しかも、普通の女子高生に。

彼女のどこが好きになったかと言われてもすぐにでてこない。
だが、それは魅力がないわけではなく、多すぎて答えられないというところが実情だ。
公安のゼロがまさかここまで骨抜きになるなんて。



そんなことをぼんやり考えながら歩いているとコナン君の姿が見えた。
もう1日 くのえさんの家に泊まるといっていたんだがな。
......はぁ、本当に羨ましいよ。

となると、一緒に歩いているのは くのえさんかな....?





......?!
あの帽子、この間の。
身長、体格、髪の長さどれも一致している。
この間の少年と一緒にいたのは くのえさんなのか?

声をかけてみるか。


「.. くのえさん、コナン君!やぁ。買い物かい?」

今朝まで一緒に居たのに、なんだか変な感じだ。

「安室さん?...わぁ、どうしたんですか?スーツなんて珍しいですね。」

「えっ、あぁ、今日は探偵の仕事なんだ!」

「へぇ。かっこいいですね。やっぱり大人の男性って感じがします。」

「....はは、そんな風に言われると照れますね。 くのえさんこそ、その帽子似合ってますね。」

「....これですか? 翠くんのお土産なんです。パリで買ったとかで日本では手に入らないらしくて。お気に入りなんです。」

男からのプレゼントということに微かな苛立ちを感じたが、、ということはやはり、この前少年と歩いていた女性は くのえさんということになるのか?
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