第2章 真実
夕食が終わり、大きなお風呂に入らせてもらい、寝る時間になった。
あの真っ青な部屋もリヒトと同じ色だと思うと、なんだかドキドキして冷めた体が再度火照った。
早く寝なくては、とリヒトの色の羽毛ぶとんを深くかぶった。
*
「ミカさん…起きてください…」
ヒュストさんの優しい声色に起こされ目覚めのいい朝。
昨日とは違うドレスが用意されていてそれを着てダイニングでリヒトと朝食。
リヒトへの恋心を気づいてしまい、リヒトとの会話でははにかむことが多くなってしまったけど、親密にはなった。
今日はリヒトが城下を案内してくれる。玄関を出てすぐは石のタイルがずっと続いていた。
ホラ、と竜の姿のリヒトに跨らせてもらいいざ、城下街へ。