八つ葉の魔導書(グリモワール)【ブラッククローバー】
第4章 ページ4、家族
ケイト「もう一生口きかない;」ぐすん
フエゴレオン「話しているじゃないか」
ケイト「だって;赤ん坊に笑われちゃう;」ぐすぐす
フエゴレオン「私は覚えているが、赤ん坊の記憶はそれほど確かじゃないぞ」
ケイト「だったら忘れてよおおおお;」わあああん
久しぶりに、両膝を両腕で抱え込みながら落ち込む姿を見た。
フエゴレオン「すまない。
いたずらが過ぎた」なでなで
ケイト「兄上と父上と母上のバカ!」ぷいっ!
そんな時
どんどんどんどん!!
母上「はい、どうぞ」
姉上「生まれた!?」
ばん!!
ケイト「生まれたけど殺された!」
姉上「ええ!?;」
フエゴレオン「こら!」
ケイト「私の体裁殺された;
おもらしなんて;この年になって;10歳にもなってええええ;」ぐすぐす
フエゴレオン「落ち着け。忘れるから」
が、姉上が知ってから…
大笑いして笑い転げられたことで……
ケイト「もう私死ぬ!;自殺するううう;」
フエゴレオン「落ち着け!;」
姉上「その現場に遭遇したかったあああ(けらけらけら)
あー!おかしーっ!!^^」ばんばんばん!
私は、ナイフを作って自殺しようとし出すケイトを必死に押さえ込み
姉上は姉上で笑いが止まらず、おかしさのあまり床を叩きながら笑い続けていた。
姉上「え?だからケイト、今沈み込みタイム中?」ぷくくっ
ケイト「姉上のバカ!//」ぷんぷん
口に手を当てながら笑う姉上に
ケイトはそう怒りながら頬を膨らまして返した。
それに姉上は笑いながら
姉上「ごめんって^^」
そう言いながら
怒った時にいつも決まってしてきたように、膨らんだ頬を片手でつまんで息を抜かせた。
ぷしゅー、と響く間の抜けた音に
赤ん坊「きゃっきゃぅ^^」
ケイト「もお」
赤ん坊が笑ったのにつられ、私たちはそろって笑い出した。
「家族」としての温かさを、愛おしさをより深く感じた。