第10章 Just the way you are
そうして翌朝、施設へ行く準備をして家の鍵をかけて車へと向かう。
櫻『え……、まさか。』
滝『そのまさかだよ。 …ったく、単独行動は許さないって言っただろ。 あ、サンキューな中島。』
後輩の車から降りて、まだ松葉づえをつきながら滝沢が降りてくる。
櫻『許さないって言ったって……まだ体が………はい
捕まってください。』
滝『それならもうこの通り全然問題なしだ。』
呆れたため息をつきながらも、諦めて肩を貸してやりながら滝沢を自分の車の助手席に乗せて、自分も乗り込むと、三人が育った施設へと向かったんだ。