第1章 Are You lady?
席に着くと、生を注文してムロの横へと移動して肩をだきながらそう言う。
勿論、こいつに頼みたい事というのは斎藤の事だ。
松『やってくれるか?』
室『いやまぁ…。 勿論調べるくらい御安い御用ですけど
……やっぱりあいつ何かあるんですか?
何かあったんですかい?』
そういった意味で彼に興味があるなんて言ったら……
いや、こいつならきっと何も言わず秘密にしてくれるかもしれない。
松『いや、 ちょっと気になる事があってな。
まぁ俺個人の事だ』
そういうと、察したのかそれ以上突っ込んで聞いてくる事もなかった。
こいつは、とにかく表にも裏にも顔が効くし、只の身内という事だけではなく秘密の厳守は絶対だ。
だけど、ムロが調べるまでもなく彼の正体を知る事になったんだ……。