第19章 秘密のスナイパー
俺たちがスナイパーになったきっかけになったのは、友人の死だった。
和『漣さん。 明日にもヤるから、例のブツ用意しといてくれる?』
漣『お前ら…… ったく。ここに来るのもだれにも見られてねーだろうな?』
智『大丈夫だって。心配性だなぁ漣さん。 雅紀の仇は必ず俺たちが取ってやんからよ?』
漣『まだまだ子供のお前らを巻き込まなくたって
アイツの仇なら俺たちで十分……』
豊『おい、ちゃんと休んでねーとだめだろ。 全く…
体調が悪いなんて何にも言ってくれねえんですもん…』
よろけて倒れそうになる体を松重が支えるように肩を貸してソファーへと座らせる。
智『ホントだよ? これで漣さんまで………
とにかくさ。あなたにはまだまだ活躍する表舞台があるんだから。
後の事は俺たちに任せてよ。ね?』
和『そうそう。 俺たちには家族も何もない。 これ程にうってつけなのも他にいないと思ってさ。 な?』