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幸せになりたい!『刀剣乱舞』

第9章 第九章


「はぁー…この台詞何回言ったらいいんですか?」
「…俺は君の口から聞くのは初めてなんだが」
「いや、はい…分かりますよ?前の主が刀なんて折れたらまた作り替えればいい、見たいな考え方の持ち主だったのは知ってます…でも私は彼女とは違いますし、貴方がいなくなったら髭切さんはどうなるんです。膝丸さん見たくしっかりしていませんし?お兄さんはとてものんびりな方ですから…周りの名前も覚えて下さいませんしね?そんな人を放っておいたら絶対危なくないですか?大変失礼な話しですが…あの人は膝丸さんがいないと、なにをしでかすか分かったものじゃありませんよ…」
「主、兄者の悪口は止めてくれ…」
「それ以上言われたくないならこの本丸にいろ…これは命令じゃなくてお願いです。私が許すと言ったなら素直にそうして下さい…それでも駄目だと言うのなら、今からさっきまで私が溺れ掛けた池に飛び込んで来て下さいな。これでお相子でしょう?」
「…承知した、今から溺れて来よう」
「冗談です、本気にすんなし…」

こう言う生真面目は扱いが難しい、長谷部さんや一期さんとはまた別の生真面目が滲み出ている。悪い人じゃないんだが…とても堅苦しく思えてしまい、私は軽く頭を抱えてしまう。いやはやどうしたものか…このまま行くと私の冗談を本気で真に受けて、実行しそうで怖いわと思えてしまう。

「まぁ、本当にいいですから…髭切さんを想うならいてあげて下さい、ねっ?それと貴方の罰ですが…絶対に死ぬな、それだけです」
「!…主待ってくれないか。それでは罰にならなーーっあ、あるじ!?」

黙らせるように抱き着いた私に戸惑う膝丸さん。あぁ…うん、こう言うタイプは初めてだわ。周りは私にセクハラをするような刀しかいなかったから、オロオロとしてくれるのはとても可愛らしく思えてしまう。しかしこのまま行くと近くに通った刀剣男士が良からぬ噂を立てそうに思えた為パッと抱き着くのを止めて手を離した。

「私の為に生きて?死ぬな…なんて簡単でいて単純な罰だけれどそれを実行するのって案外難しかったりするんだよ?特に刀剣男士たるもの、死と隣り合わせの生活なら余計にね?」
「君は…とても不思議な人だな」

そうかな?と言うか皆私の印象がどうなっているのかが凄く気になってしまう…変な人とか、可笑しな人とか、不思議な人とか。それって結局褒められてるのか?貶されてるのか?
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