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【HQ】君に好きだと言えたなら

第3章 物心ついた時から君が好きだった(潜尚保×白布姉同僚)


「沼井さん間違えてませんか?うちのクラスに可愛い子はいません。」
「お前なあ!」
「で、そのモエちゃんがどうかしたんですか?」
「いやあね、和馬さ、春のオリエンテーションでモエちゃんに一目惚れしちゃって、ずっとアタックしてた訳よ。で、まあ俺らから見ても二人は割とイイ雰囲気でさ、あれ?これ行けるんじゃね?って話になって、部活も引退したし、告るなら引退した今かと思って、俺らも和馬の背中押したんだけどさ、」
「そうなんですね。沼井さんおめでとうございます。」
「違う!俺は振られたんだ!振られるだけならまだしも、私、潜君が好きなんです、ごめんなさいって…!モエちゃんから告られたんだろ!?あんな可愛い子から告られたらOKしちゃうよな!?付き合ってんだろ潜ー!」
「付き合ってませんよ。まず、そのモエちゃんが誰か分かりません。」
「でも、付き合って欲しいって言われたら付き合うだろ!?モエちゃん可愛いもんな…!」
「付き合いません。」
「なんでだよ!?モエちゃんを振る気か!?お前それでも男か!?」
「俺、好きな人いるんで、誰に告白されたって、その人以外とは付き合う気ありません。」


 そう言って思い浮かべたのは年上の幼馴染みの姿。そういえば、就職して実家を離れてから一回も会えてないな。…会いたいな。


「ちょ、え!?潜、お前好きな人いんの!?」
「何それ初耳なんだけど。」
「え?誰々?俺らの知ってる奴?」
「潜にも好きな人いたんだな。」


 上から沼井さん、広尾さん、先島さん、高千穂さん。先程からその場に居るだけで話しているのは沼井さんと大将さんだけだったのに、急に他の先輩達も話に入ってきた。


「超興味あるんだけど。」


 5人が一斉にそう口を揃えて言った。


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